それは、視力の数値じゃ説明できない“見えづらさ”です
「眼科で検査したら視力は1.0だった」
「目に異常はないと言われた」
それなのに、こんなことありませんか?
- 夕方になると見えにくい
- 近くの画面がしんどい
- 文字が読みにくい
- 眩しさが気になる
- 疲れが取れない
実はこのような症状は“視力の数値”だけでは説明できないことが多く、見えにくさの原因=目が悪い(視力低下)ではない可能性があります。
このページでは、「視力検査で見えない不調を捉えられない理由」と、
数値以外の見えにくさの正体についてやさしく解説していきます。
視力検査が見ているもの・見ていないもの
眼科で一般的に行われる視力検査は、
“静止したコントラストの高い文字を、一定の距離で見る”という条件で評価します。
これは、
👉 目の形・網膜・視神経など、 器質的な異常 を見つけるには有効です。
ただし、この検査は
- 動きのあるものを見る
- 距離や明るさが変わる環境で見る
- 情報をたくさん同時に処理する状況
のような、日常での“見る”には対応していません。
つまり、
視力検査で1.0見える=日常の視覚処理が疲れない、とは限らない
ということです。
見えにくさの背景にある目と脳の負担
実際の視覚は、目だけで完結しません。
私たちが“見る”という行為には、
- 距離に合わせた焦点調節
- 物体に合わせた眼球運動
- 脳での情報処理
- 照明条件への適応
- 姿勢・体の緊張との連動
といった複数の仕組みが関わっています。
例えば、画面を長時間見続けると…
- まばたきが減る
- 目の表面の乾きが進む
- 目の調節筋が緊張し続ける
といった変化が起きやすいことが、複数の研究でも示されています。
このような負担が積み重なると、視力は良くても「見えづらさ」や「疲れやすさ」を感じることがあります。
研究が示す“視覚疲労・眼精疲労”の実際
以下のような科学的な知見があります:
📌 長時間ディスプレイ作業は視覚疲労を増加する
VDT(Visual Display Terminal:PCやスマホ画面)の長時間使用は、
- 眼痛
- 疲労感
- ぼやけ
- 乾き
-不快感
などの視覚疲労症状を増やすことがメタ解析でも確認されています。
📌 視覚負担は視力値とは無関係
大規模調査では、
視力の数値と視覚疲労の程度の間に関連性は見つからず、
視覚的な苦痛や不快感は別の要因による可能性が示されています。
📌 「見づらさ」には環境と生理的反応の関係がある
照明や眩しさは、
- 瞳孔の反応
- まばたき
- 固視(一点凝視)の頻度
などに影響します。これらは視覚疲労につながるものとして研究されており、
照明条件が視覚性能に影響することが示されています。
「視力がいいのに見えづらい」人が抱える共通点
視力数値が良好でも“見えにくさ”を感じる人に共通しているのは、次のような特徴です。
● 画面・近距離の作業が多い
→ 焦点調節がずっと同じ距離に固定され、疲労しやすい
● 明暗・照明が不均一な環境
→ 瞳孔が緊張しやすい
● 姿勢が固定されやすい
→ 首・肩・背中への負担が目の負担にも影響
● まばたきが減って乾燥しやすい
これらの要素が積み重なると、
“視力が悪い” では片付けられない不調につながってしまいます。
病気ではないけれど、放っておくと起こること
放置すると…
- 慢性的な疲れ目
- 仕事・読書での集中低下
- 頭痛・首肩コリ
- 日常生活での見えづらさストレス
などが進みやすくなります。
視力検査で問題がないからといって、
「不調がない」というわけではないことをまず知ることが大切です。
何をすればいいの?
まずは次の視点を持ちましょう。
✔ “視力を上げる”前に
→ “視覚の使い方を楽にする”
✔ 目だけでなく
→ 体・脳・環境全体で見る
✔ 1点凝視ではなく
→ 視野全体で見る習慣をつくる
これらは今日からできる工夫でもありみるにおいてとても大切な視点になります。
参考文献
📚 参考研究・論文例
- Meta-analysis of visual fatigue based on visual display terminals (2024)
・VDT作業と視覚疲労症状との関連を総合的に解析したメタ分析。 - Video display operator complaints and visual fatigue (10-year follow-up)
・視力値と視覚疲労が無関係である可能性を示す疫学研究。 - Lighting, glare and physiological responses on visual performance
・光・眩しさと視覚パフォーマンス、疲労に関する生理学的な研究(照明環境の影響)。
最後に
視力検査で問題がなかったとしても、
あなたの感じている「見えにくさ」や「違和感」は、決して気のせいではありません。
見えにくさには、
数値に出ない理由がある。
もし「どこに相談していいか分からない」と感じているなら、
それはあなたが悪いのではなく、今までその視点があまり語られてこなかっただけなのです。
あなたの目は、悪くありません。
ただ、少し疲れているだけかもしれません。
今回は大枠の考え方になりますが、何かしら「確かにそうかも、、、」と思われることもあったのではと思います。
じゃあ具体的に何をすればいいのか、自分の見方の癖を一度みてもらいたいという方は、是非サロンの方にてマンツーマンで対応させて頂いています。詳細は以下よりご覧ください。ご質問は公式LINEかお問合せフォームより。

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