えっ…私の目、近くしか見えない?
最近、
「遠くがボヤける」
「ピントがすぐ合わない」
「視界が疲れやすい」
そんな感覚ありませんか?
実はそれ、“目の問題”と思われがちですが、 脳の“焦点癖”(しょうてんへき) が原因かもしれません。
現代人の多くはスマホやパソコンを長時間見続けています。つまり、 「近くにピントを合わせる脳のクセ」 が定着してしまっているのです。
脳が“見る距離”を覚えてしまう仕組み
目のピント調整を行うのは「毛様体筋」という筋肉ですが、実際に“どれだけピントを合わせよう”と指令を出しているのは 脳 です。
そのため、毎日スマホの距離(約30 cm前後)ばかりを見ていると、
脳は「この距離が日常」と認識し、遠くを見るときにピント調整が追いつかなくなることがあります。
これが、いわゆる “脳が近くを好む=焦点癖(ピント固定モード)” という状態です。
焦点癖がもたらす3つの悪循環
(1)視力低下のような“錯覚”が起こる
実際に視力が落ちていなくても、遠くがボヤけて見える、ピントが合うまで時間がかかる。
この状態が続くと、脳が「遠くは見づらい」と誤って学習してしまいます。
(2)眼精疲労・肩こりが増える
ピント調整筋が常に緊張している状態だと、首や肩の筋肉も連動して硬くなります。
(3)集中力・思考力の低下
“目の焦点”と“脳の焦点”は密接につながっています。
近くにしか焦点が合わない状況だと、思考も内向きになりやすく、アイデアが出にくいという感覚を伴うことがあります。
スマホ視力低下を防ぐ「脳のピント、リセット法」
① 1時間に1回、遠くを見る
目を閉じるだけではなく、10 m以上先の風景を10秒程度見るのが効果的です。
屋外なら空を、屋内なら窓の外の木や建物など、“少し遠い距離”に意識を向けましょう。
② スマホを見る姿勢を変える
画面を目の真正面・至近距離で見続けると、脳は“集中モード”になります。
少し離して、距離を40 cm以上に取るだけでも、脳の緊張がゆるみ、焦点固定が緩和されます。
③ “ぼーっと見る”を恐れない
現代人は「常にピントを合わせ続ける」状況にいますが、焦点を外す=リラックスです。
雲の流れ・空の青さを“なんとなく眺める”だけでも、目と脳を休める効果があります。
脳が変われば、視界も変わる
視力回復というと「目そのものを鍛える」という発想が強いですが、実際には 「脳がどんな距離を見ようとしているか」 のほうが重要です。
スマホを見る距離ばかりがあなたの“世界の広さ”を決めているとしたら、少し怖いですが、同時に変えるチャンスでもあります。
今日から、目と脳に“遠くを見る自由”を取り戻してあげましょう。
参考・研究
• Study of Lag of Accommodation After Using a Smartphone(R. Zamani Shahri ら 2021)
スマホ使用1時間後に、屈折応答(調節ラグ)が有意に増加したという報告。
• Viewing distance of smartphones in presbyopic and non‑presbyopic individuals(L. Boccardo ら 2021)
スマホの使用距離が習慣化しており、近距離姿勢が視覚的負担を高める可能性。
• Smartphone use patterns and the impact on ocular accommodation and convergence(T. Chellapan ら 2024)
スマホ長時間使用と眼の調節・輻輳機能低下との関連が示唆されています。
最後に
もし最近
「遠くがぼやける」
「焦点が合うまで時間がかかる」
と感じていたら、
それはあなたの 目が悪くなった のではなく、
脳が近くを好むようになっている のかもしれません。
焦点を変える練習は、意識の焦点を変える練習でもあります。
「目先の現実に集中しすぎた脳」を、ちょっと遠くに緩く遊ばせて、スペースをつくってあげましょう。
そうするとピント調整機能が戻ってくるかもしれませんね♪
ミエルラボでは、ブログではお伝えしきれない、個々の脳、身体の癖を把握し個別のアプローチを行っています。
見方の根本から変えてみたい方は、是非サロンにも脚をお運びくださいね♪


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