昔の人にも近視はあった?眼鏡の歴史から考える、現代人の目が悪くなりやすい理由

目の歴史と、現代人の目の使い方

昔の人にも近視はあった?
眼鏡の歴史から考える、現代人の目の使い方

昔の人は近視だったのか。眼鏡はいつからあるのか。そんな素朴な疑問から、現代人の目の使い方をやさしく考えてみます。

こんにちは。
ミエルラボです。

今日は少しだけ、目の歴史のお話です。

ふと思ったことはありませんか?

「昔の人って、近視だったのかな?」
「スマホもパソコンもなかった時代に、目が悪い人っていたのかな?」
「そもそも眼鏡って、いつからあるの?」

今では眼鏡もコンタクトも当たり前ですが、昔の人たちはどうやって“見えにくさ”と付き合っていたのでしょうか。

今日は、近視と眼鏡の歴史を入口にしながら、現代人の目の使い方について、少し楽しく考えてみたいと思います。

昔の人にも近視はあったの?

結論から言うと、昔の人にも近視はありました。

近視という言葉や考え方は、かなり古くから存在していたとされています。たとえば古代ギリシャのアリストテレスは、紀元前350年ごろに、目を細めて見ようとする人について記述していたとされます。目を細めると少し見えやすくなる、あの感じです。これは今でいう近視の特徴に近いものです。参考資料

つまり、近視は「現代になって突然生まれたもの」ではありません。

昔から、遠くが見えにくい人はいた。
目を細めて、なんとか見ようとしていた人もいた。

そう考えると、なんだか少し親近感が湧きますよね。

ただし、ここで大切なのは、

昔にも近視はあったけれど、現代ほど多くの人が近視で悩んでいたかは別問題

ということです。

昔の人の目と現代人の目の使い方の違い
昔の暮らしでは、遠くを見る・身体を動かしながら見る・空間全体を感じる時間が自然にありました。

眼鏡はいつからあったの?

では、眼鏡はいつからあるのでしょうか。

一般的には、眼鏡の原型は13世紀の北イタリアで生まれたとされています。最初の眼鏡は、今のように耳にかけるタイプではなく、2枚のレンズをつないで、鼻の上にのせたり、手で持ったりするような形でした。参考資料

ただ、最初の眼鏡は、今でいう近視用というより、主に「近くの文字を読みやすくするため」のものだったと考えられています。

つまり、老眼や遠視のように、近くが見えにくい人のための読書道具に近かったのです。

今のように、

  • 遠くが見えにくいから眼鏡をかける
  • 仕事中はブルーライトカット眼鏡を使う
  • コンタクトで日常生活を送る

という感覚とは、少し違います。

眼鏡はもともと、文字を読む人たち、学問をする人たち、細かいものを見る人たちを助ける道具として広がっていきました。

日本に眼鏡が伝わったのはいつ?

日本に眼鏡が伝わったのは、16世紀ごろとされています。

記録では、1530年代ごろには日本に眼鏡が入ってきていたとされ、当時はとても珍しい輸入品でした。参考資料

今では100円ショップでも老眼鏡が買える時代ですが、当時の眼鏡は特別なもの。
おそらく、誰もが気軽に持てるものではありませんでした。

そう考えると、見えにくさに対して「道具で補う」という文化が広がったのは、人類の歴史の中では意外と最近のことなのかもしれません。

眼鏡はいつからあるのかを示した歴史年表
近視も眼鏡も、意外と長い歴史があります。ただし、現代の目の使い方は大きく変わっています。

昔の人は目がよかったの?

ここで気になるのが、

「じゃあ、昔の人はみんな目がよかったの?」

ということです。

おそらく、そんな単純な話ではありません。

昔にも近視の人はいた。
老眼になる人もいた。
白内障などで見えにくくなる人もいたはずです。

ただ、現代と大きく違うのは、目の使い方です。

昔の暮らしでは、今ほど長時間、近くの画面を見続けることはありませんでした。

  • 外を歩く。
  • 空を見る。
  • 遠くの山を見る。
  • 人の気配を見る。
  • 足元を見る。
  • 火の明かりを見る。
  • 季節や天気の変化を見る。

暮らしそのものの中に、遠くを見る時間、身体を動かしながら見る時間、ぼんやり全体を感じる時間がありました。

一方、現代はどうでしょうか。

  • スマホを見る。
  • パソコンを見る。
  • 書類を見る。
  • 動画を見る。
  • SNSを見る。
  • 移動中も画面を見る。
  • 寝る直前まで画面を見る。

かなり長い時間、近く・狭く・固定して見ています。

この違いは、とても大きいと思います。

現代人の目は「近くを見るモード」から戻りにくい

ミエルラボでは、見え方を「目だけの問題」としては見ていません。

もちろん、近視には眼球の長さやレンズの屈折、網膜にピントが合う位置などが関係します。特に子どもの近視では、眼軸の伸びが重要な要素になります。

でも、日々の見え方には、それだけではなく、

  • 目の緊張
  • 首や肩のこわばり
  • 呼吸の浅さ
  • 姿勢
  • 自律神経
  • 集中しすぎ
  • 周辺視野の使い方
  • 身体の安心感

なども関わってきます。

たとえば、疲れているときに遠くがぼやける。
緊張していると視界が狭く感じる。
リラックスした後に景色が明るく感じる。
外に出ると、目がふっと楽になる。

こういう経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

現代人の目は、単に「目が悪い」というより、

近くを見るモード
情報を取りにいくモード
頑張って見ようとするモード

から、なかなか戻りにくくなっているのかもしれません。

見え方は目だけで決まらないことを示した図解
見え方には、目だけでなく、脳・首肩・姿勢・呼吸・自律神経・空間感覚も関わっています。

昔の人は、自然に目を動かしていた

昔の人が特別な目のトレーニングをしていたわけではありません。

でも、暮らしの中で自然に目を使っていました。

  • 遠くを見る。
  • 近くを見る。
  • 横を見る。
  • 空を見る。
  • 暗い場所で見る。
  • 明るい場所で見る。
  • 歩きながら見る。
  • 身体を動かしながら見る。

つまり、視線も、ピントも、身体も、日常の中で自然に動いていたのです。

現代人は、便利になった分だけ、目の動きがかなり偏りやすくなっています。

便利だけれど、目は疲れる。
情報は多いけれど、視界は狭くなる。
画面はきれいだけれど、身体は固まりやすい。

ここが、現代の目の面白いところでもあり、難しいところでもあります。

大切なのは、目を鍛えることより「戻る」こと

では、現代人はどうしたらよいのでしょうか。

ミエルラボでは、目を無理に鍛えるよりも、

本来の目の使い方に戻ること

を大切にしています。

たとえば、

  • 近くばかり見たら、少し遠くを見る。
  • 一点を見すぎたら、周りの景色を感じる。
  • 目だけで頑張ったら、首や肩の力を抜く。
  • 情報を取りにいきすぎたら、ぼんやり見る時間をつくる。

これだけでも、目の感覚は少し変わることがあります。

目は、カメラのように景色を映すだけの器官ではありません。

目は、脳ともつながっています。
身体ともつながっています。
呼吸や姿勢とも関係しています。
そして、私たちがどんな気持ちで世界を見ているかとも関係しています。

今日からできる、やさしい目のリセット

難しいことをしなくても大丈夫です。

まずは、スマホやパソコンの後に、少しだけこんなことをしてみてください。

近くから遠くへ、ゆっくり視線を戻す

いきなり遠くを見ようとしなくて大丈夫です。

手元
机の上
部屋の奥
窓の外
空や遠くの建物

というように、少しずつ視線を遠くへ移していきます。

ポイントは、頑張ってピントを合わせようとしないこと。

「遠くを見なきゃ」ではなく、
「視線が遠くへ戻っていく」くらいの感覚で十分です。

周りの景色に気づく

正面を見たまま、左右の空間や、天井、床、光の広がりに気づいてみます。

はっきり見ようとしなくて大丈夫です。

ただ、

「あ、横にも景色があるな」
「部屋全体が視界に入っているな」

と感じるだけ。

目の力が少し抜けやすくなります。

首と肩をゆるめてから見る

目が疲れているときは、目だけで頑張りがちです。

でも実際には、首や肩、後頭部が固まっていることで、目も緊張しやすくなります。

遠くを見る前に、肩をふわっと下ろす。
首の後ろを少し長くする。
息をゆっくり吐く。

その後に景色を見ると、少し視界が広がる感じが出る方もいます。

目の歴史を知ると、現代人の目の使い方が見えてくる

昔の人にも近視はありました。
眼鏡も、13世紀ごろから少しずつ広がっていきました。

でも、現代人の目の使い方は、昔とはかなり違います。

私たちは、毎日たくさんの情報を見ています。
近くを見続けています。
小さな画面に集中しています。
目だけでなく、脳も身体も緊張しやすい環境にいます。

だからこそ、見え方を考えるときには、

  • 視力だけ
  • 眼鏡だけ
  • 目だけ

ではなく、

  • 目の使い方
  • 身体の状態
  • 姿勢
  • 呼吸
  • 自律神経
  • 空間の感じ方

まで含めて見ていくことが大切です。

ミエルラボでは、目を「視力」だけでなく、脳・身体・姿勢・空間感覚とのつながりから考えています。

「最近、目が疲れやすい」
「遠くが見えにくくなった気がする」
「目だけでなく、首や肩もつらい」
「子どもの視力低下が気になる」

そんな方は、まずは目の使い方を見直すところから始めてみてください。

昔の人の暮らしに戻る必要はありません。
でも、昔の人が自然に使っていたような、

  • 遠くを見る
  • 身体を動かしながら見る
  • ぼんやり全体を見る
  • 目を休ませるのではなく、目の使い方を戻す

という感覚は、現代人の目にも必要なのかもしれません。

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